30代男の食卓

作った料理、読んだ本

分別と多感

分別と多感 (ちくま文庫)

分別と多感 (ちくま文庫)

★★★★☆

訳者あとがきで、<マリアンが好きだという読者が多いだろうが…>というようなことが書いてあったのだけれど、そうなのか。エリナーじゃないのか?! というのは、エリナーのいじらしさに心打たれまくったからで。

傷心のマリアンを慰めようと甘口のワインを持っていこうとするジェニングス夫人から、「マリアンは眠ったところだから、代わりにいただきますわ」と言ってワインを受け取って、失恋に効くのなら試してみようかしら、と独りごちながらそれを飲むエリナーは失恋の苦しみを明かすことなく耐えているのです。幸せな結婚ができて良かったね。

もはや本の感想、という感じではないのだけれど。