ブリの切り身は、しょうゆとみりんとで漬け込んでおく。
しょうがの薄切りも一緒に。
十分に浸みてから、鍋でさっと煮ておしまい。
出来上がりの色が物足りない気がするのだけれど、
味は十分。ふっくらとした仕上がり。
こうした煮魚に合う日本酒は、けっして獺祭や十四代、
ではないと思うのだけれど如何に。
小説と同じで、流行りの、よく売れる本が良作とは限らない。
獺祭や十四代では、エンタメ小説の賞である直木賞は獲れても、
芥川賞(まあ、無条件に納得のいく受賞作ばかりではないですが)
は獲れない。
で、どんな日本酒がいいかといえば、たとえば、
長谷川酒造「越後長岡京 特別本醸造」など。
獺祭や十四代は料理に使う気にならないけど、
(カシスソーダを料理に使う気にならないのと一緒で)
料理に使えるような味わいの日本酒こそ、料理に合う。